偶然の図書館の別館

偶然の文学を拾い集めた偶然の図書館の別館です。

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腥い獣

神と火の牡牛座 腥い獣と人の模型裂く眼差し 魚の眸か
かみとひのおうしざなまくさいけものとひとのもけいさくまなざしうおのひとみか

花の茎を舐め 赦す指、揺する夢 名を聞くの。名は?
はなのくきをなめゆるすゆびゆするゆめなをきくのなは

汀の石 ほてった火摘み取ると蜜ひたって  欲しいのはきみ

みぎわのいしほてったひつみとるとみつひたってほしいのはきみ

嘘から死海 まやかしか死か(しかし仮死か)病かしら。仮想?

うそからしかいまやかしかしかしかしかしかやまいかしらかそう

蚕蛾の嘘 昨夜は三つに苦しみのみ絹に包み早く誘うのが戀か?
かいこがのうそさくやはみっつにくるしみのみしるくにつつみはやくさそうのがこいか


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冬の回文ふたつ

もしか散る葉に消ゆるも告げん
風あれから水煙
霜夜の光浴びよ飛雁
オリオンが火呼びあうこの夜も
真影すら枯畦
寒月漏る雪に春近しも


もしかちるはにきゆるもつげんかぜあれからすいえんしもよのこうあびよひがんおりおんがひよびあうこのよもしんえいすらかれあぜかんげつもるゆきにはるちかしも



昏いルミナリオこの恋は実るか
冷えた肌見ながら落暉がなしくずしに
昨日軒に雫し長き氷柱が涙は耐え光るのみ
背湖の氷、波、涙落


くらいるみなりおこのこいはみのるかひえたはだみながららっきがなしくずしにきのうのきにしずくしながきつららがなみだはたえひかるのみはいこのこおりなみるいらく

転文いろは

【表】
無意くれなゐ輿あて祖父も負ひ 畝に大和の辺末うねらめ
夜絶え山路遠処駆けぬ 曲堰釣り場見ゆ

【裏】
弓張月世話抜け雅致を
論冴えたる夜女ら根植ゑず 上の苫屋
匂ひ思ふ袖 葦五位 汝悔いむ


→ むいくれなゐこしあてそふもおひほにやまとへすゑうねらめよるたえさんろをちかけぬわせきつりはみゆ ←


ひとつの文を終わりから読むと違うもうひとつの文になる。これを美術家の福田尚代さんは「転文」と名付け、長い物では何百字という物を作っています。

竹本団長が、いろは歌でこの「転文」を作り、ツイッターで発表されたので、「よし、僕も。」と作ってみました。

さすがに定型にはおさまらず、内容も微妙ですが、まあ曲がりなりにも出来たということで。たぶん最初で最後。

ちなみに団長の作は、ちゃんと七五調定型の今様歌です。

パングラム 31_17 #23

栄誉知る鄙の榠樝ゆがみゐて

うつろへど梢細きも舟に落ち誰終はらせむ今朝やまぬ雨


えいよしるひなのくわりんゆかみゐてうつろへとこすゑほそきもふねにおちたれをはらせむけさやまぬあめ


パングラム 31_17 #22

氷雨墜つ袖に怨まぬ声よ鈴

風を別け千枝束ね干す諸絲へ紅染むる秋の夕やみ


ひさめおつそてにうらまぬこゑよりんかせをわけちえたはねほすもろいとへくれなゐしむるあきのゆふやみ


短歌研究11月号に、われらが竹本団長の記事「ヰタ・イロハアリス」が掲載されました。
また、同誌にて歌人・千葉聡さんにより「ゐ」「ゑ」を除き、代わりに「ー」「っ」を入れた口語48音のいろはが提案されたところ、俄にツイッター上でいろはブームがまきおこっています。
中には一週間程で10首以上も作られた方もちらほら。
先月までは想像も出来なかったことです。
すごい!

日照雨怪し

旱に油蝉の声 渇き潤す井戸尋ね

よろめく嫗狭山路を往ぬ 日照雨怪し枝も揺れん


ひてりにあふらせみのこゑかわきうるほすゐとたつねよろめくおむなさやまちをいぬそはへけしえもゆれん

おぼろならぬ道

雲居梢にあしひきの

山鳥が尾へ露ぞ垂る

娼寒ければ艶臥せて

冥王おぼろならぬ道


くもゐこすゑにあしひきのやまとりかをへつゆそたるよねさむけれはえんふせてめいわうおほろならぬみち

パングラム 31_17 #21

沖かもめ帆へゐ寝よ澄む色ぬけて冴えわたるらん夏の夕ぐれ

背を海に遊びし声やはまちどり


おきかもめほへゐねよすむいろぬけてさえわたるらんなつのゆふくれせをうみにあそひしこゑやはまちとり


『あそびし声や浜千鳥』を31&17に焼きなおしたもの。
併せて掲載。

あそびし声や浜千鳥

夏の夕暮いろ冴えぬ

あそびし声や浜千鳥

帆へ渉るらん沖鷗

ゐねよ海にて背を向けず


なつのゆふくれいろさえぬあそひしこゑやはまちとりほへわたるらんおきかもめゐねようみにてせをむけす

パングラム 31_17 #20

夕立にみ羽濡れゐて沙羅處女 飛英うるむ浅きゑんの夜

夏衣大風まくり裾へわけ


ゆふたちにみはねぬれゐてしやらをとめひえいうるむあさきゑんのよなつころもおほかせまくりすそへわけ

パングラム 31_17 #19

夢と消ぬ梢ひぐらし鳴き初むや鈴にみちゐて朧うつさん

笛の音よ森をわたせば雨蛙



ゆめとけぬこすゑひくらしなきそむやれいにみちゐておほろうつさんふえのねよもりをわたせはあまかへる

エロスは矢もて

濡れ髪女 藍湿り

エロスは矢もておまへ射つ

酔ひたる焰不意に避け

千世の琴音ぞ弱く消ゆ


ぬれかみをんなあゐしめりえろすはやもておまへうつゑひたるほむらふいにさけちせのことねそよわくきゆ

ユダの裔へ

羸弱マリア峰越えて

かぎろふ素衣も寄せつけん

大災ひを胸内に

ユダの裔へ娶られぬ


るゐしやくまりあみねこえてかきろふそいもよせつけんおほわさはひをむなうちにゆたのすゑへめとられぬ

花魁草の香に寄せむ

年増女や厚化粧

散りて消え居る妙脆く

忘れぬ夕寝声細め

花魁草の香に寄せむ


としまをみなやあつけはひちりてきえゐるたへもろくわすれぬゆふねこゑほそめおいらんさうのかによせむ

五十瀬に別け映ゆ

臙脂・紫・淡緑

五十瀬に別け映ゆ八重衣

染抜く笑顔まれなるを

常日の立居艶およぶ


えんしむらさきうすみとりいせにわけはゆやへころもそめぬくゑかほまれなるをつねひのたちゐあておよふ

梢濡れゐて花水木

梢濡れゐて花水木

小さくあやふし累卵の

朧に寝をり絶えけむも

若杣人へ夢失せよ


こすゑぬれゐてはなみつきちさくあやふしるいらんのおほろにねをりたえけむもわかそまひとへゆめうせよ

早生女寝ず

千重叢雲ゆいや降りて

ひさかたの雨濡れまじと

わせ女寝ず妖婉に

夜頃起居つ 食は細る


ちへむらくもゆいやふりてひさかたのあめぬれましとわせをみなねすえうゑんによころおきゐつけはほそる


雨に煙れる

雨に煙れる梅雨の空

見えて越さぬ遠路強ひ

奥へ禮する兄人寝ね

橘薫り吾妹誉む

あめにけふれるつゆのそらまみえてこさぬゑんろしひおくへゐやするせうといねたちはなかをりわきもほむ

伊賀と甲賀

軽い若葉色した白い馬鹿はいるか?
かるいわかばいろしたしろいばかはいるか

移転、厳格な規定。『徹底的な区間限定』
いてんげんかくなきていてっていてきなくかんげんてい

なんてことないが伊賀と甲賀違うことが意外なとこでんな

なんてことないがいがとこうがたがうことがいがいなとこでんな

買うよ君、ずいぶん贅沢や。百体全部 『泉鏡花』
かうよきみずいぶんぜいたくやひゃくたいぜんぶいずみきょうか

梅、百合、匂う

魚よ魚

二里 夢うつつ三日の雨か

下草浅く確かめ あの香見つつ梅百合匂う

酔おう


うおようおにりゆめうつつみかのあめかしたくさあさくたしかめあのかみつつうめゆりにおうよおう


森の幾月

きつく祈り もしや

暁の雨とも落ちるため

陽と月はきっと秘めたる地を求め

あの木とか妖し

森の幾月


きつくいのりもしやあかときのあめともおちるためひとつきはきっとひめたるちをもとめあのきとかあやしもりのいくつき

朽ちた詩歌

不知火夕方にたがう指濡らし
しらぬびゆうがたにたがうゆびぬらし

ゆったり降りた露
ゆったりおりたつゆ

瓦解・破壊した千種 朽ちた詩歌はいかが? 
がかいはかいしたちくさくちたしいかはいかが


悪い行為

悪い行為、弔うか恨むという子いるわ
わるいこういとむらうかうらむというこいるわ

問いたい。いたいけな栗鼠すすり泣け、痛い痛いと
といたいいたいけなりすすすりなけいたいいたいと

痛々しく隠した遺体
いたいたしくかくしたいたい

飼い馴らした犬が死んだ。屍、バカ男子が抜いた。知らないか?

かいならしたいぬがしんだかばねばかだんしがぬいたしらないか

ほしいのはきみ

愛のラ・パルマ多々あり 暖まるパラノイア
あいのらぱるまたたありあたたまるぱらのいあ

知りたいのが夢想の津々浦々 現の嘘(無我の至り)/死

しりたいのがむそうのつつうらうらうつつのうそむがのいたりし

すかさず汀の三品数え答えた声ぞ(悲しみの湧水さがす)

すかさずみぎわのみしなかぞえこたえたこえぞかなしみのわきみずさがす

汀の石 ほてった火摘み取ると蜜ひたって 欲しいのはきみ
みぎわのほてったひつみとるとみつひたってほしいのはきみ

苦しみのみ曲馬団

散った白い桜花、薔薇、草色した土
ちったしろいさくらばなばらくさいろしたつち

野草、草苺 小さく咲くの

のくさくさいちごちいさくさくの

草色染め 梅揃い咲く
くさいろそめうめそろいさく

手に苦しみのみ曲馬団にて
てにくるしみのみしるくにて

ひとり胸に寄す夜に睡りと火

ひとりむねによすよにねむりとひ

嘘つきの甥

約二月おいおい泣いて、いつか思想なき大きな嘘しかついていない甥を切った服屋

やくふたつきおいおいないていつかしそうなきおおきなうそしかついていないおいをきったふくや

熾火

親しくもはぐらかすと 熾火/軛
堕とすから愚は黙したし


したしくもはぐらかすとおきびくびきおとすからぐはもくしたし

さかなの泉

きっと僅かわずかな漏れだけさかなの泉

湿原まで満月

清水 井の中避けだれも泣かず別つは十月



きっとはつかわずかなもれだけさかなのいずみしつげんまでまんげつしみずいのなかさけだれもなかずわかつはとつき

大蛇討つ

玉藻に雪雨 水面に音

天地の岩沼潮目とし

「墜ちろ、墜ちろ、狂いは二度の詭詐を見よ」

水霧 波場は渦にも似ず


うはばみなり


傷見よ身を裂き喉に入る黒血

大蛇を仕留め惜しまぬは命

爪跡尾にも波打つ 背にもまた


たまもにせつうみなもにおとあめつちのいわぬましおめとしおちろおちろくるいはにどのきさをみよみずきりなみばはうずにもにずうはばみなりきずみよみをさきのどにはいるくろちおろちをしとめおしまぬはいのちつめあとおにもなみうつせにもまた



回文都道府県

・鹿か寺
・海:無し
・都市:並
・裏手:案山子

しかかてらうみなしとしなみうらてかかし


・吐く息、寒いっす
・でかい
・カニかイカです。
・つい、岬行く…は?

はくいきさみいっすでかいかにかいかですついみさきいくは

・感動と瀬戸横断道だ
・うどん県
・どうだ!うどんだ!
・魚と瀬戸うどんか!?

かんどうとせとおうだんどうだうどんけんどうだうどんだうおとせとうどんか


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